2011/7/11

  2011年7月11日(月)

(一)日本海洋掘削(1606)が動意。

日本海洋掘削日足

(1)東大加藤准教授と海洋開発機構などは7月4日、太平洋の海底で陸上の1000倍に達する巨大なレアアースの鉱床を発見した。
(2)採掘については、米仏の領土内では米仏が、公海では国連が許認可の権限を持つ。
(3)現在レアメタルは中国の独占的供給下にあり、中国の価格操作で国際相場が暴騰している。価格操作が国際的問題に発展した現状を考慮して、米仏と国連は早期に開発を認可するだろう。
(4)レアメタルは海底の泥に含まれているから掘削が容易で、パイプで泥を吸い上げて船上で泥からレアメタルを分離、採取することができる。
(5)また日本海では巨大なメタンハイドレード(メタンガスの白い結晶)が発見されており、推定埋蔵量は日本が年間に使用する天然ガスの96年分に相当する。日本が一躍大産油国に変身することが可能な埋蔵量で、発見者は政治評論家青山繁晴氏夫人の青山博士である。
(6)海底資源の掘削技術と掘削能力は日本が世界ダントツである。
(7)メタンハイドレードはもちろん日本の独占的開発となるが、レアアースも発見者が日本だけに優先的採掘権が確保できるだろう。
(8)巨大レアメタル鉱床発見の情報を受けて、株式市場では「日本海洋掘削」の株価が急騰したが、その後は沈静化していた。
(9)前回に紹介した九州のN氏は、「日本海洋掘削」は先週で下値を固め、上値を追う形が整った」と述べておられる。
(10)資源を持たない日本にとって、相次ぐ巨大な海底資源の発見は関連株に予想外の人気を誘発する可能性がある。

(二)騰勢が衰えない日阪製作所。

日阪製作所日足

(1)先週は当然の初押しが入るかと見えたが、週末に一気に切り返し、週足は長い下ひげを伸ばした陽線で引けた。
(2)6月27日付7月4日付クラブ9で日足と月足を併せてご覧いただきたい。いずれも騰勢が衰える気配が見えない。
(3)業績、材料、人気の三拍子がそろっており、現在の株価は1段上げの課程で、純資産倍率1倍の1,300円を目指していると見える。
(4)日阪製作所は先週、今12年3月期と中期決算を増額修正したが、単純に不動産売却益を加算し、有価証券売却損を減算しただけで、営業利益の変化は全く折り込んでいなかった。
(5)4〜6月期の正規の決算発表は8月13日の予定で、大幅増益が予想される。つれて中間決算と通期決算の予想も再度増額修正されるだろう。