2014/1/20

  2014年1月20日(月)

(一)中古ブランド品のリサイクル市場を創造した
   AGCap(アジアグロースキャピタル)。
AGCap日足
(1)AGCapは昨年の11月5日にも掲載した。株価は一段上げの後、年末まで調整したが、年初に早くも二段上げに入った。
(2)チャートを見れば一目瞭然、AGCapは一段上げで爆発的なパワーを示したが、二段上げでも騰勢を加速している。
(3)AGCapのビジネスである「中古ブランド品のリサイクル市場」はおそらく世界初のニュービジネスである。にもかかわらず、短期間で流通市場を創造し、売上高を急進させている。人気の背景で何が起こったのだろう。
(4)女性のアクセサリーや衣料品のファッションは変化が早く、多様化しているが、日本ではブランド品のリサイクル市場が新品と同時平行して急速に拡大している。若い女性たちは手持ちのブランド品が古くなる前に中古市場で売って、新しいトレンドに乗り換えているようである。
(5)ブランド品は仕立てが堅牢で品質が劣化しにくいから、リサイクル市場も同時並行して急速に発展した。
(6)顧客が持ち込んだ中古ブランド品を即断即決で買い取るAGCapの社員は、すべてのブランド品について、「デパートの店頭価格」と「中古品市場の価格」の双方に精通した「目利き」でなくてはならない。
(7)一点ごとにそれぞれの価値を見極めた上で、買い取り価格を即決するのだからリスクも高い。
(8)リスクを回避するためには社員の教育と育成が不可欠であるが、その代わりにライバルが簡単には参入できない。そのため中古ブランド品のリサイクル市場は今のところAGCapの独断場となっている。
(9)四季報はAGCapの親会社である大黒屋を将来香港市場に上場させる構想があると記載している。
(10)香港は税率が低いために、世界中の金持ちがブランド品を求めて集まる巨大市場を形成している。香港にも新たな成長機会が潜んでいるように見える。
(二)鳥インフルエンザが再流行の兆し。
   大幸薬品。富士フイルム(富山化学)。ダイワボウ。

(1)今年も鳥インフルエンザが流行する季節が到来した。
(2)1月18日付産経新聞は「中国、鳥インフル拡大。感染200人迫る」との見出しで、次のように報じている。
(3)中国とその周辺で鳥インフルエンザ(H7N9型)の再流行が懸念される。浙江省などで新たに5人の感染が確認され、上海、香港などを併せて200人に迫った。うち54人が死亡した。今後の情報の推移に注意したい。
(4)前回の流行時には鳥インフルエンザ関連銘柄として富山化学、大幸薬品、ダイワボウが注目を集めた。
(5)その後富士フイルムは鳥インフルエンザの特効薬・T-705を開発した富山化学を買収した。
(6)大幸薬品は正露丸に次ぐ柱として感染管理薬品の販売に注力している。
(7)ダイワボウはマスクを生産している。