2013年11月5日(火) | |
大黒屋を傘下に入れた アジアグロースキャピタル(AGCap)。 |
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(一)ブランド品のリサイクル業へAGCapが大黒屋を傘下に。 |
(1)アジアグロースキャピタル(AGCap)は9月19日、非上場のディーワンダーランドをTOBで買収し、その子会社である大黒屋を傘下に入れると発表した。 (2)この情報を受けて、業績不振で上場維持が危ぶまれていたAGCapは人気化し、急騰した。 (3)大黒屋は世界的な超一流ブランドであるエルメス、シャネル、ブルガリ、アルマーニ、カルティエ、フェラガモ等の腕時計、貴金属、バッグ、靴、ドレス等の中古品を買い取り、リサイクル(再販)する新しいビジネスを軌道に乗せた。 (4)大黒屋の出現によって、超一流ブランド品がリサイクル市場で割安に売買できる市場が誕生したのである。 (5)しかし大黒屋を追跡する企業は簡単には現れないだろう。 (6)第一に、大黒屋は目利きの鑑定士を独自に養成し、リサイクル品に対する信頼と販売ネットワークを構築した。 (7)第二に、大黒屋の鑑定士は、トップブランド品の発売年次や価格や需給関係に精通しており、リサイクル品の値付けの的確さで後発組の追随を許さない。 (8)絵画や彫刻等の美術品ではサザビーズやクリスティーズといった歴史のあるオークション会社が絶対的な信頼を集めているが、中古ブランド品のリサイクルでも大黒屋が信用できる新たな流通市場の確立を目指している。 |
(二)国産ブランドと国際ブランドとの相違点。 |
(1)日本の一流ブランドは基本的に国内需要を前提に製造販売しているから、過激なデザインや超高価格帯を避ける傾向がある。 |