2014年3月17日(月) |
I。梅は咲いたが、桜はまだかいな。 |
「梅の花が咲いたら、にわかに気持ちが華やいで、春本番の桜を待ちわびる」という都々逸のセリフがある。 今年80歳になったばかりの私よりもひと世代上の人たちには、まだ歌謡曲よりも都々逸が、バーよりもお座敷遊びが、主流であった。間もなく歌謡曲が都々逸を、バーがお座敷を圧倒した。三味線がギターに変わり、歌のセリフから季節感が消えた。 |
II。願わくは 花の下にて春死なむ そのきさらぎの もちつきのころ |
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(1)上のふすま絵は、私が最も敬愛する歌人西行の一首をモチーフとして、「アートスタジオ・KYAS」が制作し、拙宅(山本清治)の和室を飾っている。書は親しい皆川茂實氏にお願いした。 |