2014/2/3

  2014年2月3日(月)
  ニュービジネスの旗手
  AGCapの利益が急増。

AGCap日足

阪神梅田本店より転載 

(1)東洋経済の会社四季報2014年第1集は<表1>の通り、AGCapの収益力が前記の3億円から今期には20億円へ、劇的に好転すると予想している。

<表1>                   単位:百万円
決算期
売上高
営業利益
経常利益
税引利益
14/3(予)
9,200 
1,200 
1,200 
300 
15/3(予)
18,500 
2,000 
2,000 
2,000 

(2)同じ東洋経済会社四季報が3ヶ月前に出した2013年第4集の業績予想は<表2>の通りであったから、予想利益は3.3億円から20億円へ、直近の3ヶ月間に劇的に好転した。一体AGCapの経営にどんな変化が起こったのだろう。

<表2>                   単位:百万円
決算期
売上高
営業利益
経常利益
税引利益
14/3(予)
410 
-180 
300 
300 
15/3(予)
410 
-150 
330 
330 

(3)15年3月期の予想利益は直近のわずか3ヶ月間に3.3億円から7倍近い20億円へ、革命的に増額修正したにもかかわらず、株価は現在も3ヶ月前の水準に放置されたままである。
(4)クラブ9は「AGCapの経営に何が起こったか」を検証した。
(5)2014年会社四季報第1集は業績好転の背景として次の3点を上げている。
(6)第1に、13年11月にAGCap傘下の大黒屋が収益力の高いディーワンダーランド株の42%を取得した。
(7)第2に、ディーワンダーランド社は大黒屋の連結決算対象会社であるため、AGCapの利益を劇的に押し上げた。
(8)第3に、大黒屋は中古ブランド品のリサイクルを本業としており、現在は全国で80店舗を運営している。リサイクルブームに乗って大黒屋の利益が急増し、15年3月期には急増した利益が通期で寄与するから、AGCapの増益幅はさらに大幅に拡大する。
(9)大阪梅田の阪神百貨店は「質流れ品大バザール」を定期的に開催して毎回即日完売の人気を集めている。その業態の著しい変化は、別途掲載した「チラシ広告」を見れば一目瞭然である。
(10)私は大黒屋とその親会社であるディーワンダーランドがAGCapを乗っ取ることによって「身代わり上場」を果たしたけっかであると思う。
(11)四季報は「継続前提の重要事項は『解消する』」と記載しており、取引所も四季報と同様に身代わり上場を黙認している。
(12)大黒屋の身代わりとなったAGCapは利益激増が必至だから、今が株式買いの好機だろう。
(13)すなわちAGCapは13年3月期の赤字決算から15年3月期には一躍20億円の黒字決算に大変身し、1株利益はゼロから30円に激増するからである。上場会社のこれほど劇的な業態変化、業績変化はきわめてまれである。
(14)すでに証券取引所と東洋経済新報社が大黒屋の身代わり上場を黙認することによってお墨付きを与えたのだから、AGCapは大幅な増額修正によって優良企業に変身するだろう。
(15)念のため、会社四季報2014年第1集(1174頁)をご覧頂きたい。純利益は今期の3億円から来期の20億円へ、超大型の増額修正を開示している。
(16)四季報にはさらにAGCapの香港市場進出を報じている。香港には免税制度があり、税率も低いから、世界中からブランド品を求めて買い物客が集まる。直近では中国で急増した大金持ちが参入している。中国製には偽物が多いから、AGCapが日本製のブランド品を持ち込めば、人気を集めるだろう。
(17)AGCapは利益急増期を迎えたが、海外進出でさらに飛躍する可能性をはらんでいる。