2014/1/6

  2014年1月6日(月)
  読売新聞が日本ケミカルの大材料をスクープ。
  世界初の細胞医薬品を開発、製造認可申請へ。

(1)12月29日付読売新聞は一面で「兵庫のメーカーが細胞医薬品初申請へ」と報道し、日本ケミカルリサーチ〔4552〕がストップ高を演じた。
(2)すでに臨床試験のフェーズIIIをクリアしたと思われるから、製造認可は時間の問題だろう。日本ケミカルは細胞を用いた全く新しい医薬品時代の幕開けへ、歴史的な栄誉を担うことになる。
(3)今週には日本ケミカル自身が詳細な情報を開示すると予想される。
(4)マスコミはiPS細胞がノーベル賞を取得したために、iPS陣営が細胞医薬品の開発競争でも先行していると報道していたが、私は「日本ケミカルの優位」を疑わなかった。
(5)日本ケミカルはヒト成長ホルモンを主力とする一方、バイオ医薬品の開発に注力してきた。西神ニュータウンの西端に位置する工場の清潔で広い敷地には白い大きな培養タンクが林立している。
(6)その風景は他の医薬品メーカーの工場とは全く異なっており、細胞医薬品で日本ケミカルに追随するのは簡単ではないと思える。
(7)日本の厚労省が世界初の細胞医薬品の販売を認可するのは時間の問題だから、日本ケミカルは世界初の販売開始でも圧倒的な優位に立った。
(8)私は「細胞医薬品はiPS細胞以外の細胞でも開発できる」、「日本ケミカルは独自の細胞を用いて、iPS陣営よりも先行している」、「日本ケミカルが細胞医薬品の臨床試験でフェーズIIをクリアした」などと逐一進捗状況を逐一報じてきたが、今後は「兵庫のメーカー」が発信する世界最先端の細胞医薬品が医療業界にもたらす治療技術の革新にも注目していきたい。