2013/10/7

  2013年10月7日(月)
  日本ケミカル。野村総研の不可解な売り推奨。

JCR日足

<表1>
平成26年3月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正
(平成25年4月1日〜平成25年9月30日)
 
売上高
営業利益
経常利益 四半期
純利益
1株当たり
四半期純利益
前回発表予想(A)
百万円
7,200
百万円
390
百万円
400
百万円
250
円 銭
7.87
今回修正予想(B)
7,360
600
620
380
11.96
増減額(B−A)
160
210
220
130
 
増減率(%)
2.2
53.8
55.0
52.0
 

(1)チャートの日足は先週、一目均衡表の雲を下から上へ突破した。今週には週足も突き抜けて、株価の上放れが鮮明となるだろう。
(2)しかし10月4日付DZH(フィナンシャルリサーチ)は、「野村総研が日本ケミカルの大型開発品の上市は18年3月期で、短期的な株価下落のリスクが高いという理由で、目標株価を1,500〜1,400円に引き下げた」と報じている。
(3)野村総研は今春にも「日本ケミカルが14年3月期に赤字転落する」という風説を流して売り推奨したが、業績は月を追って好転し、株価は先週、2,000円大台をクリアした。
(4)日本ケミカル自身は9月25日付で、今期の決算予想を<表1>の通り大幅に上方修正している。
(5)日本ケミカルの芦田会長は6月に、1月以降業績が様変わりに好転したと表明し、その理由を次の通り明快に述べている。
(6)第1に、筆頭大株主である製薬世界第2位のグラクソの指導を受けて、3年がかりで世界でもっとも厳格なグラクソ式管理システムを構築した。日本でグラクソの管理システムをクリアした製薬会社は日本ケミカルのみで、世界でもまれである。
(7)第2に、医療業界がこれを高く評価し、今年の1月以降、全製品の売上高と利益が毎月新記録を更新しており、その傾向は今後も続くだろう。
(8)野村證券は日本ケミカルの主幹事証券である。いつでも芦田会長に取材することができるにもかかわらず、取材抜きで会社が開示した業績予想と正反対の減益説を執拗に流布している。
(9)野村総研の社員が日本ケミカル自身の発表と正反対の判断を下すからには、日本ケミカルを訪問、調査し、執筆者名を記載したレポートを発行するのが筋道だろう。
(10)日本証券業協会は「風説の流布(るふ)」を禁止している。
(11)野村総研の社長も情報機関として当然社員が「風説を流布する」ことを禁止しているに違いない。
(12)「風説の流布」とは「有価証券の価格を変動させる目的で虚偽の情報を流すこと」を言う。