2013/9/24

  2013年9月24日(火)
  N・フィールドが挑戦する精神疾患市場。

N・フィールド日足
(1)日本の精神疾患の患者数(厚生省調べ)は平成23年現在で320万人に上る。精神疾患はうつ病、統合失調症、不安障害、認知症などを含んでおり、近年はうつ病、認知症が増加している。
(2)厚労省は現在の病床数35万人を今後28万人へ、7万人の削減計画を進めているから、7万人を肩代わりする民間の訪問介護市場が新たに出現する。
(3)看護師出身の野口氏が2003年に設立したN・フィールドは、14の店舗を拠点に、200人のナースが2,500人の患者を訪問看護している。
(4)夜勤を避けたい看護師にとっては午前9時から午後5時までという定時の訪問介護には魅力があり、市場拡大に対応した看護師の募集が順調に進むと見込まれる。
(5)前期までは出店の先行費用のため大幅な赤字決算が続いていたが、今期は株式公開に伴う資金調達によって自己資金も確保した。業容の拡大によって営業収支の黒字転換も可能だろう。
(6)現在は類似会社がないから、人材育成が順調に進めば事業所数を増やし、業容を拡大する好機である。
(7)上場直後にしては出来高が薄く、値動きが荒い点には注意が必要だろう。