2013/6/24

  2013年6月24日(月)
  ナノキャリア。

ナノキャリア日足

(1)全上場企業の中でもナノキャリアの情報開示件数は突出して多い。その内容は新薬開発、資本提携等、多岐にわたっており、開発力の旺盛さを証明している。
(2)クラブ9の掲載頻度もナノキャリアが最も高い。直近でも6月3日付で掲載したばかりである。
(3)その理由は、ナノキャリアが早晩これまでにない大型の技術開発,或いは資本提携を発表するのではないかと思うからである。ナノキャリアが上場以来赤字決算で無配を継続しているにもかかわらず株価が市場人気を維持している理由もまた、私と同じ気持ちの株主が多いからだろう。
(4)6月20日にナノキャリアは「信越化学と共同研究契約を締結」と発表した。今回は株価がいつになく鋭く反応し、大引けでも高値圏を維持したから、私は永い保ち合いを上放れるかも、と感じた。
(5)大型材料の発表も相次いだ。第1に、29日の株主総会で49万株から130万株へ、授権資本の枠を2.3倍に大幅拡大する。大型の資金需要は大型の設備投資のために発生したと思われる(註1)。第2に、信越化学と共同研究契約を締結した。これで信越化学とは資本提携を含む全面的な提携関係に発展した(註2)。
(6)中冨社長はかねてから 1.ナスダック市場に上場したい、2.世界最大の米国市場進出を目指す、と述べている。それゆえ6月3日付で私は大型増資の割り当て先は米ファイザーとなるかも、と述べた。
(7)6月25日の株主総会の質疑応答に注目したい。

註1・定款の一部変更に関するお知らせ(5月24日)。
註2・信越化学と共同研究契約締結(6月20日)。