2013/4/15

  2013年4月15日(月)
  シャープは大踏み上げに発展も。

(1)シャープは先週末、13年3月期の連結決算予想を発表し、営業利益を200億円の黒字とした。円安を背景に大幅な赤字予想は月を追って解消し、ついに黒字に大転換した。
(2)9月に償還期日が到来する転換社債2,000億円についても自力の資金調達が可能となり、倒産の噂も可能性も消滅した。
(3)株式市場における今後の注目点は安値を売り込んだ巨大な空売りの行方に移るだろう。
(4)三市場合計の信用残は現在、買い5,600万株に対して売り7,090万株。貸借倍率は1.27倍の売り越しである。
(5)さらに別途、外資系証券を中心に7,800万株に上る借り株を用いた実弾売りがある。これを加えたカラ売りの合計は1.6億株に達し、正味の貸借倍率は2倍を超える大幅な売り越しとなっている。
(6)業績見通しが赤字から黒字へ大逆転した結果、株価は先週末に一気に300円大台を回復し、335円へ急騰した。
(7)株価が350円台の壁を突破すればすべての売り方に評価損が発生し、追い証の請求、逆日歩責め、決済期日の到来等が追い打ちをかける。
(8)チャート下段の赤線は信用売り、青線は信用買いである。大取り組みを形成した攻防戦は先週の大陽線をもって、一気に買い方有利に傾いた。
(9)大踏み上げに発展する可能性もある。