2013/3/4

  2013年3月4日(月)
  I。 加速するバイオ株人気。
  II。 新日本科学。
  III。日本ケミカルが海外進出で大幅増収増益へ。

 I。加速するバイオ株人気。

(1)バイオ関連株人気は衰えるどころ拡大一途をたどっている。
(2)今週は高値波乱も予想されるが、投機覚悟の投資家にとっては、突っ込みは買いの好機となる。
(3)先行したナノキャリア、タカラバイオに加えて、新日本科学の仕手性に注目。

 II。新日本科学。

(1)国内、海外で動物(前臨床)と人体の臨床試験を専門に受注する唯一の企業である。
(2)iPS細胞についても動物と人体の臨床試験を受注して人気づいた。
(3)赤字決算が続いているが、永田一族が推定70%以上を保有し、浮動株比率が13.3%と極端に低い。そのために信用取引は株不足に陥りやすく、今回も連日の逆日歩で売り建て停止となった。しかし相次ぐ規制強化にもかかわらずバイオ人気に乗って株価は仕手化し、チャートの通り急騰した。
(4)新日本科学には値幅狙いの魅力とリスクの大きさが表裏をなしている。これはバイオ関連株に共通した傾向で、参加する投資家は投機承知の短期決戦と割り切る必要がある。

 III。日本ケミカルが海外進出で大幅増収増益へ。

(1)日本ケミカルが日足、週足、月足とも上放れが鮮明となった。
(2)3月からグラクソが日本ケミカルの主力薬品であるエポエチンを海外市場で販売する。国内1千億円市場に対して海外は2兆2千億円市場だから、日本ケミカルの売上高は急増が見込まれる。
(3)増益率(利益の伸び)は増収率(売上高の伸び)を大幅に上回るだろう。日本ケミカルはグラクソから売上高の一定比率をパテント料として取得するほか、海外各国で販売を開始する際にもパテント料を取得する契約がある。

新日本科学 日足

JCR 月足

JCR 週足

JCR 日足