(1)シャープは昨年倒産の噂が燃え盛り、10月12日には142円まで大暴落した。
(2)しかし安倍内閣が成立して大胆な金融緩和政策を断行すると大幅な円安が進行し、12月18日には372円の高値を奪還した。
(3)この間にシャープの取り組みは7,000万株の買いに対して1億7千万株に上る巨大な空売りを飲み込み、まれに見る大仕手戦に発展した。
(4)シャープは先週2月1日に第3四半期決算を発表。26億円の黒字転換を果たした。日経は「再建なお薄氷」と評しているが、私は黒字幅が月を追って拡大すると思う。
(5)3月には安倍内閣が日銀総裁を更迭し、金融緩和政策が本格化する。ジャブジャブ金融は一段の円安を誘発し、円安は日本企業の輸出競争力を支援するだろう。
(6)チャートをごらん頂きたい。昨年12月18日に記録した戻り高値372円をいつ更新するかが最大の注目点である。短期間に大幅に高値を更新すれば売り方の敗色が決定的となる。
(7)大商い・大取り組みを形成し、大暴落・大反騰を経て、まれに見る大仕手戦に発展したシャープは売り方の大踏み上げを見ずには終わらないだろう。