2013/1/7

  2013年1月7日(月)
  日本ケミカル。
  新春の出世株の最右翼に推す。

JCR日足

(1)日本ケミカルの傑出した技術力に注目した英国のグラクソ・スミス・クラインが2009年12月に筆頭大株主となり、全面的包括契約を締結した。
(2)グラクソは年商3兆円、世界第3位の製薬大手である。対する日本ケミカルは年商145億円で、グラクソの200分の1に過ぎないが、日本ケミカルの技術力とグラクソの資金力を結集して有望新薬の開発に成功すれば、日本ケミカルは大出世株に変身する。
(3)グラクソは日本ケミカルが開発中の新薬の許認可について、すでに日本を含む世界各国の薬事局に対する申請を代行している。グラクソは日本ケミカルを事実上傘下に置き、日本ケミカルはグラクソの3兆円という巨大な販売力を得たのである。
(4)日本ケミカルは特に大手製薬会社が扱わない希少疾病分野の新薬開発に注力しているが、例えば日本国内で10億円の市場規模でも、グラクソの販売網に乗せれば100億円の大型新薬となる。その提携効果が早くも試されるときがきた。
(5)すなわち日本ケミカルの取締役を兼務するグラクソのマーク・デュノワイエ会長は昨年、「日本ケミカルの腎性貧血治療薬・エポエチンアルファの海外販売権を取得した。今春には欧米各国で販売を開始できるだろう」と語った。
(6)腎性貧血治療薬の海外の市場規模は2.2兆円で、現在は中外製薬と協和発酵が参入しているが、新規にグラクソが参入し、かりに10%の販売シェアを取得したとしても売上高は2,200億円となる。その場合、日本ケミカルは最低でも受注が100億円単位で急増するから、年商145億円の日本ケミカルの業績は様変わりに好転する。
(7)クラブ9は日本ケミカルが飛躍期を迎えたと思うので、今年の出世株の最右翼に推したい。