2012/12/17

  2012年12月17日(月)
  アイフル・利益急増で割安が鮮明。

アイフル日足
(一)安倍新内閣がサラ金規制撤廃へ。

(1)自民党が政権を奪取した。安倍総裁はかねてからの約束通り、サラ金の規制撤廃に踏み切るだろう。
(2)現行の規制は、1. 一人当たり貸出額は年間所得の33%以内。2. 上限金利に詳細な規制をもうけ、3. 無制限に過去にさかのぼって16%を超えて取得した利息を返済すること等、を義務づけた。
(3)「無制限にさかのぼって過払い利息を返還」したために業界トップの武富士が倒産し、2位のプロミスが三井住友銀行の傘下に入った。
(4)しかし過払い利息の返還請求がピークを過ぎた現在では、生き残った上場二社(アコムとアイフル)は急速に収益力を回復し、株価の回復も鮮明となった。
(5)今や、プロミスは親会社である三井住友銀行のドル箱部門となっている。
(6)サラ金各社はアジア地域への出店を開始した。海外の貸出金利は20%で、国内に比べると利益率が断然高い。
(7)安倍政権が、約束通り前記三件の規制撤廃に踏み切れば、アコムとプロミスは一段と収益力を強化する。

(二)株価と信用取引の取り組み。

(1)株価は下値を十二分に固めた後、先週末に400円大台を回復した。チャートの株価は新しい上昇局面に踏み出したと見える。
(2)三市場の取り組みは12月14日現在、カイ 4,208万株、ウリ 2,965万株で、大取り組みを形成している。
(3)さらに借り株を用いたカラ売りもある。12月11日現在の主要な借り株はモルガン・スタンレー 624万株、ゴールドマン・サックス 127万株で、三市場ウリと借り株ウリの合計は3,716万株に達している。

(三)理論株価は割安が鮮明。

(1)四季報は今期予想1株当たり利益を前回の71円から今回(2013年新春号)は102円に増額修正した。予想PER(株価収益率)はわずか4倍で、日経平均の16倍に比べると4分の1に過小評価されている。
(2)アイフル株の割安は鮮明で、安倍政権がサラ金の規制を撤廃した場合、売り方が踏み上げを迫られる可能性がある。
(3)ちなみにアイフルの過去最高値は23,420円(2000年)、最安値は78円(2009年)である。

 〜 年末のご挨拶。〜

 今回の12月17日付で年内の掲載を終了させて頂きます。
 次回掲載は2013年1月7日の予定です。
 皆様、来年もどうぞよいお年をお迎え下さい。