(1)株式市場には業績を評価する業績相場のほか、金融緩和政策を受けた需給相場があり、仕手筋が主導する仕手相場もある。
(2)テレビでは高名な評論家が景気や金融や財政を精緻に分析してみせるが、優等生の論評は殆ど個人投資家の参考にならない。個人投資家は日経平均や指数を売買するわけではなく、長期の視点で投資するわけでもないから、私は個別の有望銘柄に焦点を絞っているが、これが又簡単ではない。
(3)先週末に日本橋梁の急騰と前後して久々に仕手筋・K氏の名前が浮上した。
(4)今では日本の株式市場で仕手筋と呼ばれる人物はK氏のみとなった。熱心なK氏ファンは日頃からK氏の癖を分析して動向を探っている。先週末にK氏出動説を知らせてくれた友人は、根拠を次のごとく推定した。
(5)K氏には縁起を担ぐ癖がある。12月3日は数字が1、2、3と並ぶ上に、締めくくりの3日は大安である。それゆえ3日に新たな情報開示があると期待していたところ、日本橋梁がピン付いたから、要注目だと述べた。
(6)株式市場には常に様々な噂や情報が飛び交っているが、真偽は必ず株価が決着をつける。
(7)中国の大長編小説「三国志」は血沸き肉躍る歴史小説で、読者は「死せる孔明、生ける仲達を走らす」というクライマックスの名場面を忘れない。同様に仕手株ファンはダイワボウや新日本理化の大仕手戦を決して忘れない。
(8)今回のK氏出動説は一人のファンによる推測であるが、推測の筋道が興味深いので読者のご参考に供した。