2012/12/3

  2012年12月3日(月)

(一)日本橋梁〔5912〕に仕手介入説。
日本橋梁日足

(1)株式市場には業績を評価する業績相場のほか、金融緩和政策を受けた需給相場があり、仕手筋が主導する仕手相場もある。
(2)テレビでは高名な評論家が景気や金融や財政を精緻に分析してみせるが、優等生の論評は殆ど個人投資家の参考にならない。個人投資家は日経平均や指数を売買するわけではなく、長期の視点で投資するわけでもないから、私は個別の有望銘柄に焦点を絞っているが、これが又簡単ではない。
(3)先週末に日本橋梁の急騰と前後して久々に仕手筋・K氏の名前が浮上した。
(4)今では日本の株式市場で仕手筋と呼ばれる人物はK氏のみとなった。熱心なK氏ファンは日頃からK氏の癖を分析して動向を探っている。先週末にK氏出動説を知らせてくれた友人は、根拠を次のごとく推定した。
(5)K氏には縁起を担ぐ癖がある。12月3日は数字が1、2、3と並ぶ上に、締めくくりの3日は大安である。それゆえ3日に新たな情報開示があると期待していたところ、日本橋梁がピン付いたから、要注目だと述べた。
(6)株式市場には常に様々な噂や情報が飛び交っているが、真偽は必ず株価が決着をつける。
(7)中国の大長編小説「三国志」は血沸き肉躍る歴史小説で、読者は「死せる孔明、生ける仲達を走らす」というクライマックスの名場面を忘れない。同様に仕手株ファンはダイワボウや新日本理化の大仕手戦を決して忘れない。
(8)今回のK氏出動説は一人のファンによる推測であるが、推測の筋道が興味深いので読者のご参考に供した。

(二)三井海洋〔6269〕と日本海洋掘削〔1606〕。
三井海洋日足

海洋掘削日足

(1)両社は世界各地の海洋資源開発でコンビを組み、実績、技術の両面で圧倒的な競争力を構築している。収益力も高い。
(2)海洋資源開発の手順は、先ず三井海洋が目標海域の海上にプラットフォームを建設し、そのプラットフォームから日本海洋掘削がパイプを海底に打ち込んで石油資源や鉱物資源を採掘する。
(3)三井海洋の親会社は三井造船である。
(4)日本海洋掘削の親会社は石油資源開発で、そのまた親会社は経産省である。
(5)官民共同で日の丸コンビを組んだ両社が来年にも日本列島近海でメタンハイドレート(固形のメタンガス)の掘削に乗り出す可能性が浮上した。
(6)日本列島の周辺海域でメタンハイドレートの巨大資源を発見したのは政治評論家の青山氏夫人・青山博士である。青山氏は毎週水曜日・午後4時48分のスーパーニュースアンカー(関テレ・関西のみ放映であるが視聴率が高く、インターネットに転載されている)に出演しており、試掘した固形のメタンガスをテレビ画面で開示して大きな反響を集めた。
(7)青山氏は「米国ではオイルシェールの大規模開発が軌道に乗り、石油の輸入国から輸出国に転じる見通しが立ったが、日本もメタンハイドレートの開発によって石油資源大国となる好機を迎えた」と述べている。
(8)ところが通産省が動かないと見て、日本海に面した府県の知事が共同でメタンハイドレートの開発に乗り出そうとしたところ、通産省があわてて重い腰を上げた、と青山氏は報じている。
(9)事実は確認できないが、先週末に両社のチャートはそろって永い保ち合いを上放れた。来年につながる出世株となる可能性がある。