(1)予想通り、アコムが先週、4年ぶりに戻り高値を更新した。
(2)アコムの雄大な波動を一望するために、チャートは月足を用いた。
(3)チャート上の次の目標株価は2008年11月の4,400円で、そこまでは節目がない。
(4)親会社の三菱東京UFJ銀行は金余り時代を迎えて融資先が減少しているから、アコムのサラ金支援に全力を投入し始めた。さらに三菱東京UFJはアコムのノウハウを援用して地銀のサラ金進出を支援し、保証料1.5%を稼いでいる。
(5)プロミスを買収した三井住友銀行も、社員にプロミスのキャッシュカードを持たせてサラ金部門のPRに注力している。
(6)サラ金で無担保、即時融資の無人店舗を全国展開している国は世界で日本だけである。アコムが構築したネットワークは親会社の収益にも貢献するだろう。
(7)過去の過払い利息の返還訴訟によってサラ金業界は大不況に直面し、業界トップの武富士が倒産した。アコムは増勢一途の支払い負担がようやく横ばいとなって、業績予想が好転し始めた。
(8)アコムの1株当たり利益予想(四季報)は今期290円、来期344円で、株価に割安感が生まれている。
(9)チャートの目標値とした4,400円は 、三菱東京UFJ銀行がアコムを買収した際の取得株価と同じで、銀行にとっても挽回したい目標株価である。ちなみにアコムの史上最高株価は14,830円である。
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