(1)先週末に、アコムとオリンパスが相次いで「白三平(しろさんぺい)」を示現した。 (2)「白三平」は本間宗久(1724〜1803)が創始した「酒田五法」のチャート理論である。 (3)ローソク足の日足で白抜きの陽線が3日連続で点灯する「白三平」が出現すると、直後に株価が大きく上放れる。 (4)逆に「黒三平」(黒抜きゆえ「三羽烏」とも言う)が出現した場合は、直後に株価が下放れる。 (5)「白三平」は、1. ゴールデンクロスを形成し、2. 3日連続で陽線を引いた直後に、3. 株価が上放れると、その後は、4. 短期の移動平均線に支えられて、5. 強い上昇局面に入る。 (6)チャート1はアコムの白三平である。先週末に底値から陽線が3日連続で立ち上がった。ゴールデンクロスも示現したから、4日目の週初に上離れが予想される。 (7)チャート2はオリンパスの白三平である。底値から陽線が3日連続で立ち上がり、ゴールデンクロスを交えて、4日目の先週末に上放れた。 (8)「白三平」を私はチャート分析の達人から教わって始めて知った。果たして、本間宗久が300年前に大阪堂島の米相場で研究した相場理論が現代の株式相場に通用するだろうか。注目したい。
(1)17日付日経は、大手銀行が資金供給と顧客紹介の両面で消費者金融業務の拡大に注力すると報じた。三菱東京UFJ銀行は傘下のアコムを全面的に支援する。 (2)アコムは4月2日の高値1,947円を抜けば、4,000円大台まで節目がない。 (3)15日付け日経は、オリンパスがソニーとの資本・業務提携を決断したと報じた。 (4)オリンパスは週足で1,600円台を回復すれば一目均衡表の雲を突き抜ける。次のチャート上の目標株価は窓埋めの2,000円となる。