2012/9/10

  2012年9月10日(月)

(一)新値更新をうかがうアコム。
アコム週足

(1)4月4日の高値1,945円を抜けば、青天井入りとなる。
(2)金融庁がサラ金の規制を強化したためにヤミ金融がはびこり、ヤクザの資金源を太らせる結果となった。
(3)そのため金融庁は規制緩和へ、政策転換を迫られている。
(4)予想される緩和策は、1. 融資条件の緩和、2. 上限金利の引き上げ、の2点である。
(5)実行すれば株価急騰は必至だろう。
(6)アコムの史上最高値は14,830円(99年)である。

(二)高値追いの日本ケミカル(JCR)。
日本ケミカルリサーチ週足

(1)芦田会長は、期首に今期は忍耐の期になるとして業績予想を据え置いた。しかし4月以降、エポエチンアルファの国内販売が倍増ペースとなり、8月24日付で遺伝子組み換えヒト成長ホルモン・グロウジェクトの効能追加承認を発表した。
(2)芦田会長は来期の飛躍に強い自信を表明している。筆頭大株主で日本ケミカルの取締役を兼務している英グラクソのマーク・デュノワイエ会長はこれを裏付けるように、来年3月に米国と欧州でエポエチンアルファの海外販売が認可されると明言している。その市場は1兆2千億円の巨大市場である。同時に共同開発中の新薬のうち1件が来年3月に認可されると述べている。
(3)日本ケミカルの年間売上高145億円に対してグラクソは2.7兆円である。全面的提携によって日本ケミカルの業績は革命的に変化するだろう。
(4)株価は一貫してじりじりと高値を更新しており、来年3月以降の業績変化を折り込み始めたと思われる。

(三)材料豊富なオリンパス。
オリンパス週足

(1)昨年10月に粉飾決算が露呈し、株価が暴落した。しかし内視鏡が支える業績は順調で、今期も増収増益が確実である。
(2)暴落後の株価は一貫して上昇し、現在が最高値である。空売り筋の評価損もまた一貫して拡大している。
(3)3市場の信用取引残高は、買い154万株に対して売り303万株。1対2の大幅な売り越しである。さらに借り株(327万株)を用いた空売りを加えた実質的な取り組みは、1対4の極端な売り越しとなっている。
(4)別途、外資系2社が2,000万株を保有しているが、株数から見て市場売却は不可能で、第3者に肩代わりすると思われる。
(5)毀損(きそん)した自己資本を補填するためにオリンパスは第3者割り当て増資を計画しており、候補企業はソニーに絞られている。
(6)ソニーが増資新株の引受に加えて前記の2,000万株を取得すればダントツの大株主となり、TOBに発展する可能性がある。
(7)いずれも、株価の大きな波乱要因である。

 今週の京女:「わが回想の京女」12曲が海外でデビュー。

(1)山本清治が作詞・作曲した「わが回想の京女」12曲を、KLMオランダ航空が機内放送に採用することを決定しました。
(2)放送開始は12月から。
(3)KLMオランダ航空はエールフランスとの経営統合によってヨーロッパ最大の航空会社となり、日本はもちろん、全世界にネットワークを構築しています。
(4)海外で「わが回想の京女」12曲の英語版がヒットすることを期待したい。
(5)「わが回想の京女」12曲は「クラブ9」の関連サイト(下の女性画像をクリック)でご覧下さい。
(6)KLMオランダ航空のネットワークは次の図の通りです。