2012/8/27

  2012年8月27日(月)
  日本ケミカルとオリンパス。

(一)日本ケミカルとオリンパスの週足。
JCR日足
オリンパス日足

(1)チャートを見れば一目瞭然、クラブ9連続採用の日本ケミカルとオリンパスは難解な相場環境にあって一貫して戻り高値を更新している。中期的なトレンドは先週掲載の週足をご覧頂きたい。
(2)両銘柄とも短期、中期の移動平均線が右肩上がりで、上昇傾向が大きく崩れる可能性が乏しい。
(3)現在の相場環境ではこの2社以上に魅力ある銘柄を発見できないので、今週も取り上げたい。

(二)世界市場に飛躍する日本ケミカル。

(1)英国グラクソは製薬業界で世界第3位、年間売上高2.8兆円である。これに対して日本ケミカルは神戸に本社工場を置く製薬メーカーで年間売上高は145億円、グラクソの200分の1に過ぎない。
(2)しかし日本ケミカルは創業以来バイオ薬品に特化する技術開発型企業で、従業員の40%以上が開発要員である。遺伝子組み換えヒト成長ホルモンを主力に、希少疾病薬の開発に注力している。
(3)グラクソのマーク・デュノワイエ会長は、早くから日本ケミカルの世界一のバイオ技術に注目し、筆頭株主となり、新薬開発で全面的な提携関係を締結し、自ら日本ケミカルの取締役を兼務している。さらにデュノワイエ会長は日本ケミカルを支援して世界最難関の米国ADFから生産・管理システムに関する認可を取得させた。
(4)現在グラクソは5件の希少疾病薬を日本ケミカルと共同開発しており、米ADFの認可がおり次第、世界中で同時に発売する。希少疾病は日本一国では患者数が少ないが、グラクソの世界中の販売網を活用すれば大型新薬となる。
(5)グラクソはすでに日本ケミカルが開発したエポエチンアルファの海外販売権を取得しており、デュノワイエ会長は共同開発中の希少疾病薬第1号と合わせて2薬品が来年3月に米国FDAから製造販売の認可を受けると明言している。
(6)来年3月以降には日本ケミカルの月次売上高と特許料収入を含む利益が桁違いに激増する。
(7)株価が日本ケミカルの世界市場への飛躍を先見し始めたとすれば、このまま大相場に発展する可能性が高い。

(三)保ち合い上放れ鮮明のオリンパス。

(1)8月25日付け日経は、オリンパスが情報通信子会社ITXを売却し、100億円強の売却益を計上すると報じた。悪材料が出尽くす一方で、今後は好材料が表面化する。
(2)第1に、不祥事によって毀損した自己資本を補填するための第3者割り当て増資先の決定が近い。新しい大株主は出資と同時に業務面で提携関係を樹立し、カメラ部門をてこ入れするだろう。
(3)第2に、23日現在の三市場信用取引残高は、売り332万株に対して買い164万株と、2対1の大幅な売り越しである。さらに600万株と推定される借り株を用いた実弾売りを加えると、実質的な貸借倍率は5倍以上の極端な売り越しとなっている。
(4)チャートはすでに暴落後の高値を更新し、2,000円大台回復まで節目が全くない真空地帯に突入した。
(5)材料、需給関係、チャート共、買い方有利が鮮明である。

 今週のKYO-ONNA。  URL: http://www.kyo-onna.com/

 『わが回想の京女』、英語版『KYO-ONNA IN MY HEART(English Version)』の音楽・ミュージックビデオのダウンロード販売しています。
 また、『わが回想の京女』の収録曲を日本舞踊や社交ダンスで踊っていただきましたムービーもウェブサイトで公開しています。ぜひご高覧ください。 
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