2012/06/11

  2012年6月11日(月)

(一)続々・橋下維新へ、支持と提言。
      大阪都を日本の首都に。
      維新の風は西から吹く。

(1)新聞報道によれば、橋下大阪市長は「大阪都」が実現すれば、中央政界に進出する必要がなくなる、と語っている。
(2)橋下市長は過激な発言でマスコミを賑わしているが、現実にはきわめて冷静、緻密な政治家で、発言に振幅があっても着地点を誤らない。
(3)橋下市長は大阪府知事を経験済みだから、大阪都が実現すれば松井大阪府知事と共に行財政改革を一気に断行するだろう。
(4)私は、その時大阪都の政治改革が日本の国政改革の起爆剤になると思う。
(5)明治維新もまた「西から」始まった。1868年、大阪城に退去していた徳川慶喜は大軍を催して京都西郊の鳥羽・伏見で薩長軍と対戦したが、大敗を喫した。京都で新政権を樹立した薩長軍は有栖川宮を奉じて東征を開始した。
(6)その後は江戸城の無血開城まで一気呵成で、上野の森に立てこもって徳川家に殉じた幕府軍は旗本8万旗のうちわずか2,000人に過ぎなかった。300年にわたり徳川幕府の禄を受けた直参、旗本はどこへ消えてしまったのだろうか。時代の変化というほかない。
(7)歴史は繰り返す。橋下市長にとって大阪都の実現は鳥羽伏見の戦いである。「維新の風は西から吹く」という時代の変化を追い風とすれば、政治改革は一気呵成で本丸の霞ヶ関に及ぶだろう。

(二)異常な悲観人気に捕らわれた東京市場。

(1)世界の株式市場に比べて、日本の株式市場の悲観人気は異常、過剰である。株価にとって最も重要な指標である日本の企業業績はきわめて順調である。下げすぎた相場の自律反発が近いだろう。
(2)米欧の株価はすでに上昇過程に入っている。米国ではバーナンキFRB議長の金融政策に対する信頼感が揺るがない。万一に備えた第3次金融緩和(QE3)を温存している点も心強い。NYダウは先週1週間で435ドルの大幅高を演じた。
(3)欧州の金融に対する悲観人気も行き過ぎている。ギリシャは総選挙を17日に控えているが、ユーロ離脱には至らないだろう。欧州委員会は先週末、スペインの銀行支援に10兆円を投入すると発表した。
(4)私は野田政権の増税論に反対である。日銀、財務省は先ず、大胆な金融緩和を推進してデフレを克服する必要がある。物価が下がるときに企業が設備投資を控えるのは当然で、日本企業は軒並みに空前のキャッシュを積み上げている。デフレ期待がインフレ期待に変われば企業は積み上げた現金を設備投資に回し、国民は預貯金を株式投資に振り向けるだろう。
(5)野田首相は8日、福井県知事の要請に応えて大飯原発再開は「国民の生活を守るために必要である」と条理を尽くして説明し、福井県知事は即時に受け入れを表明した。
(6)野田首相は演説がうまいが、条理に欠けるきらいがあった。今回はその「条理」に説得力があり、私は大いに共感した。

(三)原発と代替エネルギーに関する私見。

(1)原発廃止の先進国ドイツは、1. 新設は止めた。2. 既存の原発は使用する。3. 代替エネルギーの開発では発電コストを重視し、太陽光発電の最大手が倒産する一方で石炭火力発電を積極的に認可している。
(2)原発廃止はすべての日本国民の願いであるが、ドイツに比べると日本の反原発論は感情的、非現実的過ぎる。政府が設定した太陽光発電の買い上げ価格も高すぎて、これでは電気料金の値上げが避けられなくなる。
(3)通産省は「日本企業を守るために」安価で豊富な電力を開発する責任がある。アメリカではオイルシェールの大増産を受けて天然ガス相場が急落しており、当面は天然ガス発電のコストが断然安い。中国を筆頭に新興国が一斉に原発新設を競っている時代に、「原発を止めて太陽光発電」というようなきれい事では日本企業の国際競争力が維持できない。
(4)東京都の猪瀬副知事はすでに都庁が使用する電力を石油の自家発電で賄い、さらに東電の発電量の3分の1を東電に供給する準備があると発表している。
(5)通産省は猪瀬氏を顧問に招き、「国民の生活を守る」という野田首相の志を実現するべきではないか。

(四)ヨータイのチャートに注目。
ヨータイ日足

(1)チャートを見れば一目瞭然、ヨータイの底値圏脱出が鮮明となった。小型株ながら急落局面に逆行する動きに注目した。
(2)ヨータイは往年の加藤銘柄の一つであるが、加藤氏が関与したという情報はない。
(3)加藤氏は昨年秋に登場して、あっという間に新日本理化を超大型の仕株に育て上げたが、その後は明和産業を推奨した以外は音無しである。
(4)5月には、これも往年の加藤銘柄であるルックが突然上放れて、その後も上昇基調を維持している。ヨータイはルックと同様に株価に割安感と新鮮さがある。

(五)今週のKYO-ONNA。
(1)2012年5月5日の新舞踊小泉流、小泉月花(Koizumi Gekka)先生の舞踊会をYouTubeにて公開しています。
 西川鯉右(Nishikawa Koisuke)先生作舞で、新舞踊になりました「わが回想の京女」をお楽しみください。

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小泉流舞踊会

(2)下記サイトでは、『わが回想の京女』音楽・ミュージックビデオ、
英語版『KYO-ONNA IN MY HEART (English Version)』音楽ダウンロード販売しています。
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