(1)3月22日に逆日歩が8円ついたのをきっかけに株価は反騰に転じた。
(2)底値鍛錬も十分で、ひとまず窓埋めの800円台回復を目指すだろう。新日本理化は昨秋に突然急騰し、沈滞の極に沈み込んでいた日経平均に活を入れ、相場牽引の主役に躍り出た。
(3)3月に入ると景気回復が鮮明となり、主役の座は業績軽視の仕手株から業績重視の優良株に転換した。
(4)しかしチャートの通り、新日本理化は日証金、三市場とも依然として売り買いが均衡しており、再度逆日歩が点滅すれば巻き返しが期待できる。
(5)どんな相場の局面でも、信用取引の売残が急増し、大取り組みとなれば、株価は仕手性を帯びる。業態や規模や低位値がさを問わない。
(6)例えば、日本板硝子は業績悪化懸念で格下げの動きも見えるが、売上高の45%を占める自動車向けが急回復している。タイヤ株も同然で、悪材料を折り込んで好材料に目を向ける時だろう。
(7)また信用取引の空売り以上に、外国人投資家が巨大な借り株を用いて売り崩し、売り叩いた銘柄が少なくない。板ガラスは5,000万株の外国人の借り株(空売り)を飲み込んでいる。
(8)アイフルも、外国人投資家の5,000万株の借り株(空売り)が下値で取り残されている。そのため出来高は常時理論上の浮動株の数倍に達している。
(9)板ガラスとアイフルの株価は共に低位で、安値圏に低迷しているが、借りた株は必ず返済しなくてはならない。早晩踏み上げが予想される。