2012/1/16

  2012年1月16日(月)
  I。クラブ9。
  II。新サイト・KYO-ONNNA (3)。

 I。続・新春期待の三銘柄。
(一)オリンパス。袋のネズミとなった巨大な空売り。

(1)チャート1。オリンパスの週足と売残・買残の推移。

オリンパス

(2)チャートの青線で表示した1,285万株に上る巨大な売残は、緑色の点線で示した週足の最安値と比べれば、昨年10月に株価を500円まで売り込んだ課程で激増したことが明らかである。その後の株価急反騰で売残の大半が底値圏で取り残されたまま現在に至っている。
(3)これに対して、チャートの赤線で表示した買残はピークの1,932万株から、その後の株価の回復に伴う利食い売りで、3分の1の612万株に激減した。
(4)その結果、貸借倍率は日証金で0.29倍、3市場で0.48倍という極端な株不足となり、昨年10月25日以来3ヶ月連続で逆日歩が継続する異常事態を招いている。
(5)借り株を用いた空売りを含めると実質的な取り組みはさらに大幅な株不足となる。
(6)空売りは必ず買い戻さなくてはならない。株価が上昇すればするほど,売り方は厳しい担保切れに直面する。
(7)業績と材料から見た株価も、時間の経過と共に買い方有利となった。第1に、当初売り方が期待していた上場廃止の可能性が乏しくなった。第2に、検討中の第三者割り当てによる優先株の発行で自己資本が充実し、経営が安定する。第3に、優先株を取得した企業が経営権と販売権を取得する可能性も浮上した。
(8)かくして底値圏で取り残された巨大な空売りは今や袋のネズミとなり、次第に包囲網が狭められつつある。

(二)富士フイルム。日経平均との連動性を断ち切れるか。

(1)チャート2。富士フイルムの日足。

富士フイルム

(2)富士フイルムは日経平均株価の中核銘柄だから、日経平均やダウ平均との連動性が高い。
(3)それゆえ、これまでは傑出した経営力が株価に反映されにくかったが、ここへ来てチャートが日経平均からかい離する気配を強めている。
(4)1月12日付朝日新聞は1面トップで「オリンパス資本提携へ」と報じ、ソニー、パナソニック、富士フイルム、テルモ、サムスンを提携の有力候補に挙げた。
(5)しかも新株を取得した企業がオリンパスの経営権を取得する可能性が高いと述べている。
(6)私は企業買収と企業再生の実績から富士フイルムを最有力と見ているが、そうなれば株価の上放れが期待できる。

(三)新日本理化。上放れか。

(1)チャート3・新日本理化の日足と取り組み。

新日本理化

(2)新日本理化は問答無用の仕手株である。仕手戦に参加する投資家は必ずチャートを参考にするから、チャートと株価の連動性がきわめて高い。
(3)信用取引の売り買いも接近している。
(4)そのチャートが先週末に動意付いた。今来週の株価に注目したい。

 II。新サイト・KYO-ONNA(3)。
 今週の京女

(1)KYO-ONNA では、「三月・卒業」の試聴版(日本語・英語バージョン)をアップしました。小見出しの「三月・卒業」をクリックして、ご試聴下さい。
(2)「三月・卒業」は京女12曲の最終曲で、ドラマのクライマックスを形成する重要な曲です。
(3)2月に父親を亡くした園裕は、卒業を待たずに禅寺の住職を引き継ぎます。卒業の日の朝、天神さんの梅園で、剃髪、僧衣の園裕が薫子に結婚を申し込みますが、一人娘の薫子は稼業の染め屋を捨てることができません。卒業の日は別れの日となります。
(4)「卒業」は哀切極まる別れの歌ですが、同時に情感あふれる愛の歌です。
(5)薫子のえり足に舞い落ちた梅の花びらに口づけした園裕は、あふれ出る涙に目がかすんで花びらとキスマークの見分けがつかなくなります。
(6)花びらとキスマークが交互に点滅する華麗な色彩のトリックはCG(コンピュータグラフィックス)を駆使して表現しました。CGは12曲すべての映像で重要な役割を果たしています。
(7)さて、今年も卒業シーズンが近づきました。今年は京女の「卒業」をぜひとも皆さんご一緒にお歌い下さい。その映像をKYO-ONNA にメールして下さればそのまま掲載します、KYO-ONNA は視聴者がご自由に交流するためのサイトです。
(8)「わが回想の京女」全12曲をインターネットでダウンロードできるよう、現在準備を進めています。その節はぜひご利用下さい。
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