2010/12/14

  2010年12月14日(火)
  クラブ9スペシャル。
   最大の悪材料が消えたイー・ガーディアン(EG)。
   ドリームインキュベータが全株式売却か。

(一)筆頭株主ドリームインキュベータが全保有株式を売却か。

(1)金融庁は、12月13日夕刻、ドリームインキュベータが保有するEG株の一部を売却したと発表した。
(2)上場後に同社がEG株を売却した経過は次の通りである。
  1. 12月03日。12.98%から8.50%(136,000株)に減少。
  2. 12月06日。      8.52%(106,800株)
  3. 12月07日。      3.91%( 62,700株)
(3)私は、先週後半の3日間(8日、9日、10日)に残りの全株式をも売却した可能性が高いと思う。
(4)同社は二期連続大幅赤字決算に陥っており、一部の出資者がEG株売却による債務返済を要求したと思われるふしもあるからである。

(二)EGの株価について。

(1)EGが上場後に不可解な急落を演じた原因がドリームインキュベータの保有株売却であったとすれば、最大の悪材料が出尽くしたこととなる。
(2)かりに62,700株を残しているとしても、もはや株価を大きく圧迫するほどの株数ではない。
(3)最大の株価圧迫要因が解消すれば、今後の注目点は安定株主の増加に移る。
(4)安定株主が増加すれば浮動株が減って出来高が減る。出来高が減るにつれて株価は騰勢を鮮明にするだろう。

(三)小型株、新興市場株が人気化する気配。

(1)米国ではナスダック指数がNYダウを圧倒する人気を集めている。ナスダック市場には小型株、ハイテク株、成長株がより多く含まれている。
(2)日本でも、小型株、新興市場株が人気化する気配が鮮明となってきた。
(3)日本では新規公開株に久しく有望銘柄が現れなかったが、EGは収益力、成長力ともに傑出したニューフェースである。