(1)上がれば強気、下がれば弱気のエコノミストがマスコミを占拠し、想像できる限りの弱気論を競っている。
(2)株式市場は異常で、過激な弱気論をほぼ折り込んだ。
(3)17日付米紙によれば、底値買いで世界1の大金持ちにのし上がったウォーレン・バフェット氏が「今こそ、米国株を買う時だ。私は暴落に乗じて未来を買っている」と述べた。
(4)まさにしかり、悪目買いは株式投資の王道である。今、日本の株式市場には空前の超割安株がごろごろしている。
(5)例えば、第一商品は株価200円に対して1株利益85円、1株配当20円で利回りは10%である。商品取引関連株の配当は岡藤商事15円、エース交易30円等、利回りが異常に高い。内部留保が厚く倒産の不安もない。一流の優良株でも配当利回り5%以上がごろごろしている。
(6)いま、弱気に駆られて株を売ったとして、売った株よりも魅力のある投資対象が見つかるとは思えない。
(7)間もなく始まる9月中間決算の発表で、自社株買いを発表する企業が続出するだろう。決算前の自社株買いはインサイダー取引の疑惑を招くから、決算発表時又はその直後に集中しやすい。
(8)経営者から見ても、株価が純資産を大幅に下回る現在は、自社株買いに勝る投資対象がないばかりか、敵対的買収を防ぐ効果がある。投資家から見ても、自社株買いは最大の株価対策である。
(9)真剣勝負を勝ち抜いたバフェット氏の強気論は。今そっくり日本に当てはまる。