2008/1/23 sp

  2008年1月23日(水)
  クラブ9スペシャル

鳥インフルエンザ直近情報・深刻なインドの状況を特集

(1) 1月23日
●インドの鳥インフル制御不能の可能性
2日マルダの家きんの間でも感染が確認され、西ベンガル州の19地区のうち7地区で感染が拡大していることになった。

●人での発症者はいないと、政府発表 Hindu, India
●人での検査は全て陰性の可能性 times of India, India
※ 5人が鳥インフル様症状(発熱、咳、咽頭痛)を呈して隔離された。
(1月22日MedIndia, India ニュース)


1月22日
発病した鶏を食べた後、少年が死亡(インド・西ベンガル州ナディア地区)
病的になった鶏を調理後食べた9歳少年が、48時間後に病院へ向かう途中で死亡した。
医師団は鳥インフルによるものかどうかは分からないと言っている。
当局は必要なら死体を発掘すると言っている。

殺処分対象家きん数2百万羽に増加(インド・西ベンガル州)
州政府の殺処分対象家きん数が200万羽となった。
当初予定の(40万羽)5倍となったが、いまだ1割程度しか処分出来ていない。
※発生地区は7地区となった。
※ウイルスが検出されただけで、現実に発生が拡大しているか分からないという意見もある。


1月21日
●東インドの鳥インフル、殺処分が遅れ、拡大傾向(Reuters India)
西ベンガル州の致死的鳥インフルは、村人達の家きんの殺処分に対する抵抗、および感染予防に対する無理解から、拡大している、と21日当局が発表した。
イスラム教徒達が多くの場所で殺処分のために鶏を提出することを拒み、20日は殺処分が停止した。
多くの農夫達は、保健医療従事者達の警告を無視して、いまだ死亡した家きんを湖や池に放り込んでいる
「村人達は危険であることを知らずに、素手で発病した鶏を掴んでいる。非常に危険で、さらなる感染の拡大の可能性がある」
テレビの映像では、子供達が、死亡・病的になった鶏と遊んでいる光景が映し出されていた。
いくつかの地域では獣医師達が村人達に殴られ、家きん農場から追い出された
「我々の健康な鶏を、なぜ彼等に処分させなければならないんだ?我々は全ての蓄えを使って農場を作ったのに」とある家きん農場所有者が電話インタビューで答えた。

●鳥インフル、西ベンガルで第6番目の地区へ拡大
(HeraldPublications,India)
西ベンガル州バンクラ地区でも発生し、第6番目の発生地区となった。
さらに同州で北部地区のDarjeelingとCoochBehar.でも家きんの死亡が報告されている。


1月20日
鳥インフル発生震源地にタミフルが無し(KolkataNewsline)
発生地域で、毎日数百人の村人達が保健センターに診察と薬をもらいに殺到している。診療所では訓練された医療従事者と専門医が不足し、薬を提供することすら出来ていない状況だ。
タミフルの在庫は極めて少なく、人々は保健センターや診療所で入手出来ない。
マルグラム保健所の外来診療所には、毎日120人前後の患者が受診している。
80〜90人が、鳥インフルの症状の一つである発熱を呈している。
また他の保健センターでは220人が受診し、そのうち150〜170人が発熱患者となっている。

●インド東部で鳥インフルがさらに拡大(ReutersUK)
H5N1鳥インフルウイルスがBurdwanとNadiaで確認され、合計感染地区は西ベンガル州で5地区となった。(19日確認)
貧しく無学の村人達は衛生に無関心で、それが対策の障害となっている。
獣医ボランティア達が、村人達が水路や池に村人達が投げ込んだ死亡した家きんを集めている。
※保健担当者が感染地域の村々で、インフルエンザ様症状を呈する村人の発見に歩いている。

●インドの鳥インフルエンザ、養鶏家ら処分反対で拡大懸念(AFP)
東部での鳥インフルエンザウイルスの感染は深刻だが、地元の養鶏家らは大量処分に反対しており、ニワトリの殺処分が難航している。
同州当局者は、状況は「非常に深刻」とした上で、村民らがニワトリの死骸を川や池に投棄し、ウイルスの拡大リスクが増加していると強調した。
インド政府によると、同州の3地域で鳥インフルエンザが確認されており、ニワトリ約8万5000羽が死んだという。
養鶏家らの補償には、約3,000万ルピー(約8,200万円)の予算が充てられた。
しかし、死んだニワトリへの補償が十分ではないとする地元住民との間で、協力関係が築けず行き詰まりをみせている。
※人口11億人のインドでは、鳥インフルエンザが2006年から3度発生しているが、ヒトへの感染は確認されていない。

●西ベンガル州、鳥インフル拡大に州政府パニック状態(TimesofIndia)
インド中央政府は西ベンガル州政府に、鳥インフルが疑われる段階での家きんの殺処分を指示した。
西ベンガル州では、毎日数千羽単位で感染していると推定される。


1月19日
●検査結果を待たずに家きん殺処分に(Hindu,India)
西ベンガル州における鳥インフルの拡大報告を考慮した政府は、大量の家きんが死亡した地域で、ウイルス検査結果を待たずに殺処分作業に入ることを決定した。

●鳥インフル拡大警報(NewYorkTimes)
西ベンガル州の非協力的村人達は、鶏1羽の殺処分に対する補償費が75セントに過ぎないことに怒り、彼等の保有する鶏を勝手に売ったり、死亡した鶏を水路に投げ込んだりしていて、ウイルス拡大の危険性が高まっている。