(1)モーニングサテライトでは、毎朝株式や為替のプロがアナウンサーの質問に答えて今日の株式相場や為替相場の見通しを述べる。
(2) 証券会社では、トレーダーが1日限りの資金枠を与えられて勝負を挑んでいる。
(3)大証券の株式部では、課長は週末まで、部長は月末まで、やや長期の資金枠を与えられている。
(4)中小証券には歩合制のトレーダーがいて、会社の資金を日計りで運用し、利益の一定部分を給料として受け取る。
(5)パソコン取引の手数料が実質ゼロになったために、個人投資家の中から多数のデイトレーダーが出現したのは当然だろう。
(6)彼らは毎日の利益が収入の基本だから、投資の射程距離が超短期で、モーニングサテライトは、彼らのニーズに応えて当日の相場観を提供しているのだろう。
(7)しかし私は、このようなトレーディングはユダヤ資本のカモにされる恐れがあると思う。ユダヤ資本が巨大な資本と多数の数学者とコンピュータを動員して科学的な
トレーディングシステムを構築したからである。
(8)そのシステムは日進月歩である。彼らは世界中の株式市場、商品市場、不動産市場、それらの先物、オプションを含む多様な市場を一望に収めて、時間と空間を超えたヘッジとトレーディングを行う。
(9)彼らはチームを組んで、システムが最適に稼働するタイミングを待つ。オプションの決済日の直前や相場が加熱した時と枯れた時、等を狙い、ウリからでもカイからで
も大胆に、大規模に仕掛けて、市場の動揺を誘う。資金は自己資金も、ヘッジファンドの資金もある。
(10)ユダヤ資本と日本の大証券の勝負はすでに決着した。今日では外国証券が東証の現物市場の60%を支配し、先物市場で日本勢は手も足も出ない。ユダヤ資本が世界の
証券市場から稼ぎ出す売買益は1兆円単位である。
(11)アメリカではデイトレーダーが活躍する時代が終わった。今日では大半の個人投資家が投資信託を通して資金を運用している。
(12)日本の大証券は肉体労働から頭脳労働への転換を急がないと、国際的市場はおろか、東京市場の存在感さえなくなってしまう。