2005/10/24

  2005年10月24日(月)
   東京市場と金相場の優位を試す。

(一)レフコ倒産で急落した商品・株式。

(1)アメリカの商品取引最大手レフコが倒産した。負債総額5兆円、史上4番目の大型倒産である。
(2)レフコは8月に株式市場に新規公開してからわずか2ヶ月で、アメリカ株式市場の信頼性を破壊する大事件となった。
(3)第1に、余波を受けて商品相場が急落した。
(4)日本の商品取引業者の中にはレフコのシンガポール法人に外為証拠金取引のための現金担保を差し入れている所もある。シンガポール法人には倒産は及ばないと見られているが、万一の懸念が残る。
(5)第2に、余波を受けて世界の株価も急落した。
(6)今回の相場では、ヘッジファンドの資金急増が世界の株価急騰に大きなインパクトを与えていた。しかしアメリカの銀行がレフコ倒産の余波を懸念して一部のヘッジファンドから資金回収を計ったためにヘッジファンドが商品、株式の先物の手仕舞いに走り、世界同時株安を招いたという観測がある。
(7)上の情報が事実とすれば、レフコショックは先週までに相場がほぼ織り込んだのではないだろうか。

(二)相場回復の突破口は東京株式市場と金相場か。

(1)第1に、世界の夏相場を牽引した東京株式市場の回復力の強さに注目したい。米欧に対する日本の相対的な優位が試されるときである。
(2)第2に、商品相場の中でも金相場の動向に注目したい。金が石油に代わって商品相場の主役となるかが試されるときである。
(3)今週は上記の2点に注目したい。私の想定通りとなれば、相場の基調は変わらない。むしろ絶好の押し目形成の結果となる。
(4)ただし、資金量は即座に全面回復とはならないと思われるから、鮮度の高い小型株、材料株で人気をつなぐだろう。
(5)70%の強気。

(三)銘柄。

(1)住友金属鉱山(5713)の指標性。
(2)ミサワ(1722)にトヨタ支援本格化。
(3)富山化学(4518)に新薬期待。
(4)中外鉱業(1491)の仕手性。
(5)興和紡績(3117)の含み資産。
(6)スパークス(8739)に大幅増額修正期待。