2005年3月28日(月) | |
15年ぶりに反騰に転じた不動産。 しかし「不動産」は「動産」に変身した。 その事実の認識が不動産相場の行方を予想する鍵となる。 |
(一)的中した拙著「不動産が値上がりする」の予測。 |
(1)私は2001年6月に主婦と生活社から「不動産が値上がりする」を出版した。私は単に今日の不動産相場の反騰を予想しただけではなく、現在までの4年間に進行した不動産市場の構造変化と価格形成の変化をきわめて具体的に予測することができたと思う。拙著はマスコミでは無視されたが、世界最大のインターネット書店「アマゾン・ドット・コム」でベストセラーとなり、再版、2版を完売した。興味をお持ちの方は、アマゾンの中古本市場で拙著を求めて、細部をご覧願いたい。90年代以降の不動産と株式に対する私の論点は一貫して不動である。以下に大略を述べておきたい。 |
(二)救世主は不動産投信。 |
(1)私は90年代から一貫してアメリカに習って不動産投信を大量設定すれば、財政資金を用いなくても、民間活力によって不動産相場を再建することが可能だと主張した。 |
(三)「不動産」から「動産」へ。 |
(1)アメリカの不動産投信」は90年代前半の5年間に資金量を18兆円に急増させて、不動産相場を完全に支配した。1995年から現在までアメリカの不動産相場は10年連続で史上最高値を更新している。 |