(一)中東和平実現の筋道。 |
(1)イスラエルとパレスチナが和解し、50年にわたる中東紛争の火種が解消する。
(2)シリアのレバノン支配が終わる。レバノン国民の世論と国際的非難を受けてシリア軍がレバノンから撤退を開始した。
(3)アフガニスタンの民主政権が軌道に乗り、ビンラーディンは手も足も出ない。
(4)イラクに民主政権が誕生する。
A.イラクに結集したザルカウイを頭目とする外国人テロ組織が資金源を断たれた。
B. 最近の闘争は、大半が一人必殺の自爆テロである。これは太平洋戦争末期の日本の神風特攻隊と同じで、戦争継続能力を失ったあげくの神頼みである。
C. イラク政府は急増する石油収入を用いて、今年中に20万人の軍隊と警察を整備する。ドイツ等の支援を受けて2,000人のイラク軍将校を育成している。
(5)巨大な石油収入の利権の分け前にあずかるためにスンニ派も政権に参加し、今や治安回復は全国民の希望となった。
(6)中東のアラブ諸国はみな独裁国家で、民主的政権の樹立を迫られている。総選挙を実施するためには国内のイスラム原理主義勢力を一掃することが絶対条件となる。
(7)かくして、狂信的イスラム原理主義のアルカイーダは資金力と拠点を失い、追いつめられている。
(8)中東が安定すれば、アメリカは軍事予算を大幅に削減できる。
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(二)金の戦略的価値。 |
(1)アメリカ政府が保有する金は世界ダントツである。ヨーロッパ各国はEC統一に際して財政赤字を削減するために、備蓄金を大量に売却した。
(2)需給逼迫で金相場がさらに暴騰すれば、アメリカは保有する金を用いて財政赤字を大幅に削減することが可能となる。
(3)アメリカがドルと金の兌換制度を復活すれば、ドルは世界最強にして、唯一の決済通貨となる。
(4)日本政府も貿易黒字をアメリカ国債ではなく、金の備蓄に投入するべきではないか。
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(三)アメリカは実質的に世界最大の産油国。 |
(1)アメリカはアラスカに世界最大の石油、天然ガス田を保有している。
(2)これまで環境破壊の恐れありと反対していた下院がアラスカの石油資源の開発を認可した。上院が認可すれば、アメリカは世界最大の産油国となる。
(3)そのとき、貿易収支は一挙に改善し、財政赤字は解消する。
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(四)世界一極支配が現実に。 |
(1)世界中のエコノミストはアメリカの双子の赤字を批判し、世界中のマスコミはイラクの泥沼化を批判しているが、私はアメリカの強さ、アメリカの懐の深さを軽視し過ぎていると思う。上述のごとく、大局的にアメリカ優位の条件が着々と構築されているから、いたずらなアメリカ批判に基づく弱気論は投資家をミスリードする可能性がある。私の歴史認識は次の通りである。
(2)レーガン大統領は悪の帝国・ソ連を倒し、東西の対立、冷戦時代を集結させた。現在の世界平和はレーガンの功績である。
(3)ブッシュ大統領はイスラム諸国の民主化に成功し、中東和平とテロ撲滅を射程に入れつつある。
(4)さらに金と石油を支配すれば、双子の赤字は消滅し、アメリカは名実ともに世界一極支配を完成する。
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(五)パックスアメリカーナ(アメリカによる平和)。 |
(1)歴史上、一国支配による世界平和の時代は2度実現した。
(2)最初はローマ帝国によるパックスロマーナ(ローマ帝国の平和)で、全盛期の1〜2世紀に世界は平和と繁栄を謳歌した。ロマンチック(ローマ的)は世界文明のスタンダードとなり、彫刻、絵画、音楽、服飾、恋愛等、人類のライフスタイルのすべてに及び、現在も世界の文明、文化の基本である。当時すでに世界中がローマ帝国の植民地となることを望んだ。
(3)2度目は大英帝国によるパックスブリタニカ(イギリスの平和)で、18〜19世紀に大英帝国は七つの海を支配し、世界に日の落ちるところなし、の繁栄を誇った。イギリスは産業革命をリードし、大量生産による物質的繁栄が世界を豊かにした。
(4)3度目はパックスアメリカーナ(アメリカの平和)だと私は確信している。
A. アメリカは情報革命によって国境を越えた世界共通の情報化社会を構築し、民主主義と自由主語を普及して独裁国家の存在を不可能にするだろう。
B. アメリカの一極支配が完成すれば、パックスロマーナ、パックスブリタニカの時代と同様に、世界的な平和と繁栄の時代が200年間続く。
C. アメリカの民主主義と自由主義に勝る政治経済のシステムは過去の歴史上のいかなる時代に存在しなかった。
D. 現在の日本の繁栄は第二次世界大戦の敗戦によってアメリカに占領されたからこそ築き得た。戦後、アメリカ以外のいかなる国に支配された国家も、政治的、経済的な貧困に陥った。 |
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相場観。 |
(1)4月には3月期末の法人売りが急減する一方で、外国人と個人が買い姿勢を強める。需給関係は一段と好転する。
(2) 資産インフレが次第に鮮明となり、不動産、株式の含み益を評価する傾向が続く。
(3)フジテレビが5倍の増配を発表したように、買収に備えた増配や、買収、合併等、株価を刺激する材料が次々に噴出する。 |
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銘柄観。
リプラス。 |
(1)2002年9月に会社を設立したばかりのリプラスは、昨年史上最短で東証マザーズに上場した。
(2)四季報予想の04年以降の経常利益は4億円、10億円.16億円と急増を見込んでいる。
(3)直近に出た主幹事の三菱証券のレポートは2年後の経常利益を60億円と予想。
(4)3月18日付日経金融新聞は3年後の経常利益を100億円と予想。
(5)その通りの利益成長を実現すれば数年に一度の逸材となる。
(6)「クラブ9」は次の点に注目して再三推奨銘柄にあげた。
A. 不動産市場に出現した全く新しい業態である。
B. 独創的なノウハウと営業力を備えている。
C. 潜在的な市場規が巨大である。
(7) ここへ来て成長力を裏付ける予想数値が具体化し、先週末にはストップ高を演じた。
(8)これまでは理想買いであったが、これからは業績買いの色彩を強め、息の長い相場に発展する可能性がある。
(9)今週の分割権利落ちに注目したい。 |