(1)小佐野氏の国際興業が帝国ホテルの40%を取得していたが、その国際興業を外国資本のサーベラスが買収した。
(2)サーベラスは帝国ホテルを時価の2倍で売却すれば、買収費用を有利に回収することができる。
(3)17〜8年前に、私はブルネイ(国民の1人あたり個人所得世界一)の国王から帝国ホテルの買収委託を受けた。当時すでに小佐野氏が浮動株を全部買い集めており、不成功に終わったが、今回再燃の可能性がある。
(4)帝国ホテルは無借金、利益剰余金354億円の超優良企業で、皇居前の土地だけでも1万平方メートル(3,000坪)ある。帝国ホテルの資産価値は時価総額600億円(発行株式数3,000万株、株価2,000円)の2倍以上と推定される。
(5)帝国ホテルの経営権の移転を巡り、株価は一波乱が予想される。
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(1)今期予想1株利益60円は第3四半期までの業績から増額修正の可能性が高い。
(2)保有する金鉱山、ニッケル鉱山、銅鉱山の含み益巨大。
(3)石油に次いで金、銅、鉄鉱石、ニッケル、石炭等が需給逼迫、市況上昇でそれらの鉱山は宝の山となり、鉱山に利権を持つ総合商社が人気化しているが、内外に豊富な鉱山を持つ住友金属鉱山こそ、日本でもっとも資源株と呼ぶにふさわしい企業である。
(4)住友財閥は四国の別子銅山から発展した。それゆえ株式市場では住友金属鉱山を別子と呼び、別子は現在も住友財閥の総本家であり、事実グループ企業の株式を大量保有している。(付表参照。)
(5)しかるに住友財閥の中核である別子の経営者はサラリーマン化して財閥の総本家としての見識を持たず、株価や時価総額に対する配慮が完全に欠落している。
(6)別子を買収すれば住友グループににらみが利くという状況はニッポン放送と酷似している。
(7)特に今、カナダ、南アで世界の金鉱山会社の買収合戦が白熱化している。
(8)今期の利益は前期比2倍に激増するにもかかわらず、株価は2年間700〜750円に低迷しており、ようやく保合を脱出しそうな気配が見える。
(9)別子は早晩内外資本の買収の標的となる可能性が高い。
住 友 金 属 鉱 山 の 保 有 株 式
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銘 柄
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株 式 数
(株)
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貸借対照表計上額
(百万円)
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伊予銀行 |
1,926,603
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1,487
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住友大阪セメント |
3,697,867
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980
|
住友化学工業 |
1,536,570
|
753
|
住友金属工業 |
11,013,607
|
1,531
|
住友商事 |
2,000,500
|
1,874
|
住友信託銀行 |
3,508,000
|
2,431
|
住友不動産 |
1,298,000
|
1,756
|
住友林業 |
10,110,316
|
12,001
|
第一中央汽船 |
5,352,140
|
1,285
|
日本電気 |
7,000,504
|
5,992
|
百十四銀行 |
1,859,128
|
1,309
|
みずほフィナンシャルグループ |
2,000
|
896
|
三井住友海上火災保険 |
5,699,417
|
6,315
|
三井住友フィナンシャルグループ |
8,261
|
6,361
|
三菱東京フィナンシャルグループ |
1,026
|
1,057
|
その他 102銘柄 |
33,146,593
|
13,372
|
計
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88,160,532
|
59,400
|
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